書評

世界の市場でカルチャーショックを受けるもまた楽し

こんにちは、京華です。

2019年8月以来、一年半も外国に行ってないと、

だんだん「海外恋し」の禁断症状が出てきますね(笑)

海外サイトのネットサーフィンをするか、YouTubeでも見るしかない、このご時世。

 

こういう本を見つけました。今回紹介する本は、

世界の市場(松岡 絵里)

です。

 

さて、日本に住んでいて、普段から市場に行くことってありますか?

東京の「築地市場・豊洲市場」は卸業者が相手であり、一般のお客さんは買えないのではないでしょうか?

京都の「錦糸町市場」は、確かに一般客を相手にします。でも、商店が並んでいる様子は、市場というより商店街のよう。

日本には市場が少ないと、私は思います。

この本に書かれている市場は、その土地の人にとって、生活に欠かすことのできない場所。食料品や衣服、雑貨、薬や日用品など生きていくのに必要なものが売っています。

私は大の市場好きで、長旅で疲れていようが、時差ボケで眠たかろうが、朝早く起きて、各地の市場をぶらぶら散策します。

食肉市場では、鶏が生きたまま売っていて、クビを切られた鶏が吊されて血抜きしてあったり。

アンティーク市場では、見事な細工のジュエリーを見つけて、値段交渉をしてみたり。

朝ご飯や昼ご飯を、市場で調達し、公園で食べたり。

単なるショッピングではない、強烈な思い出ができる場所であり、

その国の人々の生活が垣間見れる場所です。

この本には、そんな魅力満載の市場が余すところなく紹介されています。

 

著者の紹介

1976年京都生まれ。幼少の頃を台湾・フィリピンで過ごす。出版社勤務ののち、結婚を機に夫・吉田友和(この本の写真を担当されています)とともに、607日にわたる世界一周新婚旅行にでる。その体験をベースに世界一周のノウハウをまとめた「してみたい!世界一周」(情報センター出版局)がベストセラーに。その後も旅熱は依然高く、現在までに世界役70カ国、日本全都道府県を訪ねる。著書に「ニッポン聖地案内」(同)など。

本から抜粋

旅行大好きな方です(笑)

2年近く旅行するのって、身体的・経済的・精神的にかなり大変なのでは・・・と思うのですが、著者は見事に成し遂げられました。

70カ国、ってたいしたものですね。

 

世界の市場を紹介

市場の種類はさまざまです。

  • 一般人が買い物できる市場と、卸売り専門の市場。
  • 小売店がすらっと並ぶタイプや大きな建物の中にテナントが入っているタイプ。
  • 決まった曜日・日にちにだけ開かれる市場。
  • 朝だけ夜だけ開かれる市場。
  • 花・魚・民芸品・アンティーク・・・専門の市場。

世界の市場をジャンルごとに紹介してあります。

その中の「おいしい!にであえる市場」に紹介されているサンタ・カタリーナ市場。

スペイン・バルセロナにある市場です。

朝から夜まで開いていて、食品の小売店が整然と軒を連ね、掃除が行き届いています。

私は昔この市場に行ったことがあります。

市場内にあるバーで、ワインと生ハムやコロッケ?などのおつまみを注文し、至福のひとときを過ごしました。

そして、果物や惣菜を買って、ホテルの部屋で食べたり。

スーパーよりも新鮮だし、レストランでの食事が高額なヨーロッパでは、旅費を浮かせることもできます。

 

市場の楽しみ方・歩き方

市場歩きにはコツがあります。

  1. 荷物は少なめに(人が多いので、スリ防止のため)
  2. ショッピングは必需品(プラスチックバッグが有料の国がある)
  3. 小額紙幣を用意する(大きいお金を受け取ってくれないことも)
  4. 生活必需品の市場では、値段交渉しない(大抵まけてはくれません)
  5. 値段交渉の前に、本当にほしいか自分に問う(ひやかしだけで値段交渉まで持ち込まない)
  6. 相手の文化に敬意を払う(ゲテモノが売っていても、嫌な顔をしない)
  7. 食べ物は繁盛している店で買う

あとは、ポケットには大事な物を入れておかない。とか、リュックなどの背中に担ぐタイプのカバンは持たない、とかの工夫は必要です。

安全は、心がけ次第で手に入れられますから。

 

まとめ

最近の若い人は、あんまり海外旅行に行かないという話はよく聞きます。

そんな話をきくと、私は「もったいないな~」と思います。

異文化を体験するのは楽しいものです。

海外では不便なことも多いけど、後々思い返すと、順調な旅よりも、少しばかりの苦労があった方がインパクトのある思い出になります。

特に市場は、その国の生活をじかに見られる場所。

また、日本との違いを目の当たりにし、世界を知ることができる場所でもあります。

ぜひ世界を垣間見て下さい。