書評

スリランカ 伝統美と経済発展、親日家の国

こんにちは、京華です。

 

本日、紹介する本は、

モンスーンの風に吹かれて スリランカ紀行(柳沢 正)

 

地球の歩き方 スリランカ

 

世界の投資家はなぜスリランカに投資するのか(清水孝則)

 

です。

 

なぜに突然スリランカ?

なぜなら、NHKの「世界はほしいものにあふれている」で、スリランカを特集していたからです(笑)

メジャーな旅行先ではありません。

「何があるのか知らない、どこにあるのかも分からない、なんか遠い国」って人、結構いるのではないでしょうか?

私は「インドの南にある島国。紅茶と宝石。内戦があった」くらいの知識しかなく、一生訪れることはない国の一つだろうという認識でした。

ところが、ところが、

あんまり期待せずにみた「せかほし」は、私の想像をはるかに超えて、スリランカの魅力を伝えていました。

アーユルヴェーダ、ジュエリー、ハーブやスパイス、かわいい雑貨、ラグジュアリーなホテル・・・

そう、女子的になんとも魅力的な国だったのです。

まず、スリランカに関する本を探そう!と思い、見つけたのがこの本達。

(やっぱりといっては何ですが、少ないです)

その中で、スリランカの人たちの温厚さ、親日さ加減、そして、発展著しい経済など知ることができました。

では、スリランカについて調べてみたことを書いていきます。

 

スリランカの魅力

アーユルヴェーダ

インド・スリランカの伝統医療。「ドーシャ」と呼ばれる3つの要素「ヴァータ」「ピッタ」「カパ」が私たちの心身の健康を支配していると考えていて、一人一人の体質は、この3要素のバランスによってきまります。

中国の漢方、フランスのハーブ療法のように、れっきとした医療のようです。ドーシャの3要素のバランスを医師が判断し、個人の体質に合ったハーブを処方します。それは食事に使われる食品・調味料、体に塗るオイルだけでなく、ヨガや瞑想にも及びます。

毎日の生活にアーユルヴェーダを取り入れて、病気を防ぎ、健康を維持します。

アーユルヴェーダが体験できるホテルがスリランカ各地にあります。

ハーブの入った化粧品やソープ

アーユルヴェーダじゃなくても、お気に入りの香りに包まれたい。

ハーブや花のオイルの入った化粧品やソープが、スリランカではお手頃価格で売っているそうです。

spa ceylonは日本でも人気ですよね。

紅茶

スリランカの以前の国名は「セイロン」。

セイロンティーの本場です。

軽いし、美味しいし、お土産にピッタリですね。

ジュエリー

スリランカは宝石大国。「ダイヤ以外は採れる」らしい。

目利きの人なら、ぜひ買ってみるのもいいかも。

ジェフリー・バワの建築物

スリランカを代表する建築家です。インフィニティープールの生みの親。

スリランカには彼のデザインした建物が多い。

「洗練されたアジア」って感じのデザインです。

シーギリヤ

巨大な岩の上にかつての王宮があります。世界遺産です。

シギリヤロックの頂上までは歩いて登ることができます。高さ約200メートルを1200段の階段で登ります。

ここにはシーギリヤレディという天女?女神?の壁画が描かれています。口元の微笑みとちょっとコワイ瞳は、なんとも言えない魅力があります。

仏教建築

仏教に関する遺跡がたくさんあります。

 

スリランカはこういう国

南アジアの中でも、モルディブに次いで、経済発展している国と言えます。

主要な輸出品目は紅茶、シナモン、天然ゴム、砂糖など。

スリランカの正式名称は「スリランカ民主社会主義共和国」で、社会主義的な政策がとられてきました。しかし、1977年に資本主義を取り入れ、政府主導の下、国有企業の民営化や規制緩和がとられました。私が思うに、国家資本主義を取り入れている中国のような感じなのかもしれません。

農産物などの一次産業はいまだ重要産業ですが、観光業、食品加工や繊維産業、電気通信それに金融といった分野の重要性も増加しています。

2013年のGDPは659億ドル、GDP成長率は7.3%で、世界経済フォーラムが発行する国際競争力レポート2011年版では、スリランカ経済を労働力と天然資源に依存した段階 から、工業化が進展した段階 への過渡期と分析しており、その国際競争力は調査対象の世界142か国中52位であると報告しています。

教育方面でも、識字率は92%を超えていて、開発途上国のなかでもトップクラス。

忘れてはいけないのは、スリランカは1983年から2009年まで、26年もの長い期間、内戦状態にあった事です。

人口の7割を占めるシンハラ人と2割のタミル人、二つの民族が対立しました。

イギリス植民地時代にタミル人を重用する政策がとられたこと、独立した後、反動でシンハラ人を優遇したことで、民族間の対立が高まり始まったものです。

戦後は、復興需要や観光業の復活、治安の回復などで、めざましい発展を遂げています。

全く知りませんでしたが、スリランカは親日家が多いらしいです。

同じ島国・仏教を信じる国民として親近感があるのでしょうか。

日本によるODA援助は広く知られており、高速道路が作られました。

歴史的にみると、スリランカは戦後の日本分割統治に唯一反対した国です。スリランカが反対してくれなかったら、西と東に分かれたドイツのようになっていたかもしれません。

当時の大統領のジャヤワルダナ大統領は、「アジア隷従民族にとって日本に対しての高い尊敬」という言葉を使いました。日本の帝国主義も、欧米列強の中で存在感を見せつけたという点で、歴史的影響があったようです。(日本の帝国主義を肯定しているわけではないですよ、念のため)

当時の首相・吉田茂は「日本は後世まで、この大恩を忘れてはならない」と述べています。

(日本の教育は、なんでこういうことを教科書に載せないのでしょうね?)

日本に親しみを感じてくれる国があるのって、うれしいですね。

 

まとめ

軽い気持ちで調べはじめたスリランカですが、知れば知るほど面白い国でした。

観光は魅力的だし、内戦が終わって治安は安定してるし、南アジアの真ん中で地理的にも優位性がある。全国民無償教育による人材の質も良い。産業も多様化している。

かなりポテンシャルの高い国ではないでしょうか?

私的には、スリランカは今後伸びていくと思いますね。

旅行するにせよ、投資するにせよ、心に留めておきたい魅力満載の国、スリランカでした。